忙しい忙しいと言っていたら、
もう1ヶ月近くも更新してなかった!
まずい。できるだけ頑張ります。

くるりが音楽担当をした、映画『ジョゼと虎と魚たち』。
実は、2回も見てしまった。
1回目は、純粋にくるりの音楽を映画館で
大音量で聴いてみたいなと思ったから。
実際、聴いてみたらやっぱりちょっと感激だった。
でも、もう1回見ようと思ったのは、
映画のストーリーに惹かれてしまったから。

ストーリーは池脇千鶴扮するジョゼと、
妻夫木聡扮する恒夫のラブストーリー。
詳しい内容はあえて避けるけど、
とにかくラストが残酷。
でも、あれが現実なのだと思う。
そう感じて、全く泣けない自分がどうしようもなく悲しい。

何でもない些細なことが、
一瞬にして気持ちを冷めさせてしまったり、
離れていく想いをどこかで仕方がないと諦めてしまったり、
明らかに今までと時間の流れ方が違っていることに
気づいてしまったり。
どうして、人は人とこんなにもわかりあえないんだろう?
どうしてどんどん気持ちはすれ違って、
目の前に見えていたキラキラしていた景色が
もう見えなくなってしまったりするんだろう?

人が人を本当に想うということは、とても残酷だ。
その場で泣いてしまう人もいるけれど、
私はその残酷さになす術もなく、いつも泣けずに途方に暮れる。
泣けない代わりに、信じられないほど冷静になってしまう。
『ジョゼと虎と魚たち』を見て、
やっぱり私は途方に暮れてしまった。

車椅子に乗ることを拒み、
いつも恒夫におんぶしてもらっていたジョゼが、
恒夫と別れた後、
一人で電動車椅子に乗って買い物袋を下げ、
颯爽と道を下っていくシーンが忘れられない。
あんな悲しいラストなんてひどいじゃん、と思う。
ジョゼが全てを受け入れてしまっているから、
決して悲しそうな後ろ姿ではなく見えるようにしているから
余計にひどいじゃんか。

でも、あの映画は好きなんだな、やっぱり。

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